2008年の新年を迎えるにあたって、我国は2.1%の経済成長目標を立てている。日本はいつまでも成長を続けなければならないのだろうか。12月26日付けの朝日新聞によると、平均の日本人は地球2.4個分の消費生活をしているのだそうだ。地球1個分が持続可能な消費と推定されているから、我々先進国が地球を回復不可能な状況に追い込んでいるのは疑えない。それでも地球がなんとか耐えているのは、1個分以下の中国 (0…
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昨年3月、第一回の総会において本学会に研究奨励賞を設定することを提案し承認を受けた。現在その具体的な要綱を作成し、評議員会の承認を得る手順が進行中である。この機会に学会賞について考えてみたい。
私には学会賞について苦い思い出がある。足掛け9年の米国での留学生活を終え、1969年7月金沢大学癌研究所に教授職を得て帰国した。その私を待っていたのは、金沢大学で開かれていた遺伝学会において発生した学会賞批判…
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ゲノム研究が始まってから、生命科学関係の雑誌や報告書にこれまであまり見慣れない「網羅」という言葉が多く使われるようになった。類似の言葉である「枚挙は」枚挙の生物学というように、新鮮味のない重箱の隅をつつくような研究をさして使われることがある。枚挙と網羅はどう違うのか、網羅のほうが枚挙より上等なのなか、どちらもゲノム研究にとっては重要な概念だと思うので、あらためて考えてみた。
広辞苑によると「網羅」は…
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ゲノムについて想うこと
会長就任以来“ゲノム”が脳裏を去ることがない。
この間ふたつの出来事があった。一つは私自身が深くかかわった日中合作のカイコゲノムプロジェクトのことだ。4年前(2003年12月)に遡る。中国がX6, 日本が X3 どちらも中途半端なWGS配列を決定した時点から、双方のデータを融合してX9 アッセンブリーを目的とする共同研究(中国語では合作)の模索がはじまった。どちらも国家的事…
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